3つの連動:ハウス編

本質となるハウスがあるって発想

とあるハウスの本質とは

とあるハウスを見る時。
そのハウスの本質となるハウスがある。

インド占星術にはこういう視点と発想がある。

この発想が実はとても興味深い。

例えば。

収入を表す11室。
この11室の本質は『9室』。

だから9室も『収入』を示すハウスになる。

こんな感じの発想になる。

ルールはこんな感じ

もちろんこの発想にはルールがある。
そのルールに従って成立している。

ルール自体はシンプル。

とあるハウスの本質を見る場合。
そのハウスの数字に注目します。

そのハウスを起点として、
その数字の数だけ移動します。

到達した場所がそのハウスの本質となります。

まぁ、そういうルールなんだけど。

言葉の説明だけ聞いても。
これがサッパリ分からない・笑

ってことで。
具体的に例題で示してみよう。

具体的にはこうなる

例えば3室の本質を見てみよう。

アセンダントは牡羊座。
3室は双子座になります。

3室なので数字は『3』。

双子座を1として、そこから『3』数えます。

すると獅子座になります。

獅子座は牡羊座アセンダントからは5室に相当します。

よって。
3室の本質は5室。

こういう見方になります。

ま、簡単に他のハウスも言っちゃうと。

2室の本質は3室。
4室の本質は7室。
5室の本質は9室。
6室の本質は11室。

って感じになる。

1室と7室は連動する

この本質となるハウスがある
という視点から見てゆくと、
7室からの7室目は1室になり、

7室の示す「人間関係」の本質は
1室の示す「自我・人格」であり、

『人間関係の本質は自我・人格』

という発想になってくる。

これを言い方を換えると、

7室の示す「人間関係」と
1室の示す「自我・人格」は
連動して関連性が作られる事で、

『人間関係の本質は自我・人格』

という発想につながってくる。

そう、7室と1室との関係は
本質となるハウスがある
という視点から見てみると、
連動という心の習性とクロスする。

連動の3つのパターンの
「一緒に」「同時に」が
作動しています。

連動は矛盾が同居できる

ここをもう少し踏み込みますね。

7室の示す「人間関係」と
1室の示す「自我・人格」は
別々で存在しているわけでなく、

人間関係は自分の自我や人格が作り出している

という事になります。

確かにそうなのですが
この発想と同時に、

人間関係が自分の自我や人格を作り出している

という不思議な世界が出来てくる。

これが連動の3パターン目の
矛盾がセットになって同居
という特徴になります。

どっちが正しい?

それって、

一体どっちなの?
どっちが合ってるの?

って。

そう思いますよね。
そう迷いますよね。

でも、答えはどっちも正解。

人間関係は自我・人格が作り出す。
人間関係が自我・人格を作り出す。

この2つの文章は真逆な説明で
まるで矛盾してるように見える。

だけど、実際の日常って。

自分があって、人があるような。
人があって、自分があるような。
でも、自分があって、人があるような。

そうした距離感や関係性で
矛盾が平気で同居しながら
意識や心は成り立ってる。

まるで「卵が先か、鶏が先か」論争。

そう。
どちらが先か分からなくなる。

矛盾しているよう。
でも、成立している。
でも、矛盾している。

ここら辺が「連動」の示す
奇妙な特徴になります。

論理的な矛盾が平気で同居します。

でも実際にはなんの衝突もなく
人生も意識も営まれています。

心はヘンテコな世界ですね。