ケーンドラとマズロー心理学のクロス
アブラハム・ハロルド・マズロー
(Abraham Harold Maslow)
というアメリカの心理学者がいる。
彼は『欲求には5段階ある。
そして欲求には優先順位がある』
という説を提唱しました。
そう、この『マズローの欲求5段階説』、
インド占星術のケーンドラの示すテーマと
不思議にとてもクロスしていて興味深い。
2つにクロスしている事柄は
以下のような感じになります。
- 第1段階「生理的欲求」
→1室と内容がクロスしている - 第2段階「安全欲求」
→4室と内容がクロスしている
- 第3段階「社会的欲求」
→7室と内容がクロスしている
- 第4段階「承認欲求」
→10室と内容がクロスしている
前回は
第1段階「生理的欲求」が
1室と内容が共通している
という話をしました。
コチラを参照に
今回は第2段階の「安全欲求」と
ケーンドラの4室とのクロス。
これを見ていきますね。
安全欲求とは?
第1段階の生理的欲求が満たされると
次に「安全欲求」が生じ始めてきます。
「安全欲求」とは何か?
そうですね、シンプルに言えば
「安全に暮らしたい」
「身の安全を守りたい」
「安定した生活をしたい」
「この生活を保護されたい」
といったような欲求です。
そう。
第1段階の生理的欲求が満たされて
「生命の維持・肉体の維持」が
基本的に出来るようになってくると、
『この状態を維持したい』
という欲求が生じ始めてきます。
そうした2段階目の欲求が
「安全に暮らしたい」
「安定した生活をしたい」
といった安全を求める欲求です。
4室とのクロス
さて、それでは。
インド占星術の4室と言えば?
『家・家庭・生活』
『安心感・安定感・快適さ』
『母親・保護・居場所』
こうした意味合いが4室にあります。
生活の環境はどうなのか。
それが4室の大きなテーマの1つ。
安全に暮らせるかどうか。
保護される生活かどうか。
快適な生活ができるかどうか。
安心感があるかどうか。
こうしたテーマなどは4室から読み取れます。
これらの4室のテーマの内容と
マズローの「安全欲求」である
「安全に暮らしたい」
「身の安全を守りたい」
「安定した生活をしたい」
「この生活を保護されたい」
という欲求とほぼクロスしてきます。
そう。
こんな感じで。
マズローの2段階目の「安全欲求」と
インド占星術の「4室」のテーマは
クロスしている事が分かります。
補足(4室は奥が深い)
この安全欲求と4室のクロス。
これは他の部分でも複雑に絡んでいます。
例えば、なんですが。
マズロー自身はこの安全欲求に対して
『恐怖・不安からの自由』
『構造・秩序を求める欲求』
という部分でも表現しています。
実はこの辺りも4室のテーマとは
深い部分で結びついてクロスしてきます。
それはかなり複雑な内容になり
説明だけでも長くなってしまうので
今回は残念ながらその説明は省きますが。
そうですねぇ。
4室は普段意識してないような
人の深い心の動きとも関連します。
そうした深い心の動きが作動して
自分の行動(10室)にも影響するので
4室は実に奥が深いものがあります。
心の動きに興味津々の私としては
実に探究心をくすぐられるハウスです。
次回には
第3段階の「社会的欲求」と
ケーンドラの3つ目=7室とのクロス。
このテーマを追いかけてみます。